ご依頼の経緯
M様(50代・女性)は長年にわたり、同じ医療機関でうつ病の治療を継続してきました。症状は一時的に改善することもありましたが、再燃を繰り返し、職場では休職と復職を何度も繰り返す状況が続いていました。復職のたびに職場からの配慮がなされるものの、思うように体調が安定せず、最終的には職場復帰の見込みも立たなくなっていきました。
ご本人も「もうこれ以上働けない」と感じるようになり、経済的な不安が大きくなっていたことから、障害年金の申請(請求)を検討し、当事務所にご相談くださいました。
担当社労士のコメント
M様のケースでは、まず「ご本人の負担をできる限り軽減すること」が最優先でした。うつ病による抑うつ状態が長引き、対人でのやり取りや電話での会話が難しい状況にあったため、すべての説明や確認事項をメール中心で行いました。電話対応が必要な場面では、簡潔に要点を伝えたうえで、後日改めてメールでも説明を繰り返すなど、理解と安心を得られるよう配慮しました。
また、年金審査での最大の焦点は「就労の継続が困難であること」の証明でした。M様はこれまで複数回の休職・復職を経験しており、職場からの配慮があっても就労継続が困難な状態が続いていました。そのため、医師宛の報告書および「病歴・就労状況等申立書」において、時系列での休職歴と職場での対応内容を詳細に整理しました。
特に工夫した点は、「再燃・再発」の経過と、それに伴う社会的適応の難しさを丁寧に言語化したことです。「何度も復職を試みたがうまくいかなかった」経過を、申立書で具体的に表現することで、審査官にも就労困難な実態が伝わるようにしました。
また、これらの内容をまとめた主治医への報告書も作成し、診断書にもM様の生活実態がしっかりと反映されるよう努めました。
これらの取り組みにより、障害厚生年金2級(年額約190万円)の認定を受けることができ、長年にわたって不安を抱えていたM様にとって、経済的にも心理的にも大きな支えとなる結果を得ることができました。
お客様からのメッセージ
「色々とご丁寧にありがとうございました。思っていた以上の結果に満足しております。」
※プライバシー保護のため、一部内容を変更・加工して掲載しています。