ご依頼の経緯
M様(40代・女性)は、長年にわたりうつ病に悩まされてきました。元々は正社員として働いていましたが、過度な業務量と職場の人間関係による強いストレスから、パニック発作を起こすようになりました。病院を受診した結果、うつ病と診断され、やむなく退職。しかし、その後も焦りから体調が安定しないまま再就職を繰り返してしまい、その度に症状が悪化し、短期間で退職することに。
現在はご実家に戻り、お母様のサポートを受けながら生活をしているとのことでしたが、収入が一切ない状況が続き、将来への不安が日々募っていきました。「障害年金」の制度を知ったものの、初診が15年以上前であることや病状により外出ができないことから、専門家への依頼を決意。 当事務所の「面談不要・メールのみでの対応も可」という点に安心感を覚え、ご相談いただきました。
担当社労士のコメント
今回の最大のポイントは、「初診日の証明」でした。M様の場合、初診が15年以上前ということで、すでにカルテが廃棄されていました。
ただ、初診の医療機関に確認したところ、レセプトコンピュータには初診と終診の日付だけが残っており、これを「受診状況等証明書」に記載してもらうことができました。
これだけでは証拠としてはやや弱いのですが、現在の医療機関には10年以上継続して通院しており、当時の診療録に「〇〇病院を〇年〇月に初めて受診した」という旨の記載があることが判明。これを主治医に診断書へ記載してもらうことで、初診日の証明を補強することができました。
また、病歴が長く、症状も波があったため、これまでの経過や現在の日常生活状況についても具体的にヒアリングし、それを主治医に伝えて診断書に反映していただきました。
結果として、障害厚生年金2級が認定され、年額で約130万円の年金が支給されることになりました。M様のように、「初診が古いから無理かも」と諦めかけている方も、丁寧な書類作成と証拠の積み上げで道が開ける可能性は十分にあります。
お客様からのメッセージ
「やり取りはすべてメールや郵送だけで済んだので、外出や対面が苦手な私にはとても助かりました。 年金を受給できたことで、これまで親に頼りっぱなしだった生活費を自分で少しでもまかなえるようになり、気持ち的にも少し前向きになれました。」
※プライバシー保護のため、一部内容を変更・加工して掲載しています。