ご依頼の経緯
S様(62歳・女性)は5年ほど前から、耳鳴りや幻聴といった症状が現れ、生活に支障をきたすようになりました。病院を受診した結果、双極性障害と診断され、その後は入退院を繰り返しながら治療を継続されてきたそうです。就労は困難で、老齢年金を繰上げて受給している状態でした。
そのような中、障害年金のことを知りましたが、老齢年金との関係や制度のしくみがわからず、当事務所へご相談くださいました。
担当社労士のコメント
障害年金と老齢年金は「一人一年金の原則」があるため、同時に受け取ることはできません。ただし、「どちらか金額が高い方を選べる」制度になっているため、障害年金の方が金額的に有利であれば、そちらを選択受給することができます。
この点をご説明し、S様の場合は、障害基礎年金2級に認定されれば現在の老齢年金よりも年額が上回ること、さらに遡及請求が認められればまとまった金額を受給できる可能性があることをお伝えしました。
今回は障害認定日時点と現在の医療機関が同じだったため、主治医に対して2枚の診断書(障害認定日時点・現在)を依頼。作成にあたっては、それぞれの時点でのS様の生活状況について詳しくヒアリングし、医師に伝える資料を作成してお渡ししました。
また、年金の選択に関しては、「年金受給選択申出書」を提出代行し、障害年金の支給が決定した際に、老齢年金よりも金額が高ければ自動的に障害年金が優先されるよう手続きを行いました。
結果として、S様は障害基礎年金2級が認定され、老齢年金との選択の結果、障害年金の方が高額だったため、そちらを受給。さらに、認定日からの遡及分として約170万円の支給も決まりました。
お客様からのメッセージ
「診断書をどう依頼すればいいかや、提出書類の準備、老齢年金との切り替え手続きまで、すべてお任せできたので、本当にありがたかったです。老齢年金よりも高い金額で受給できるようになったことで、老後の生活に少し安心感が持てました。」
※プライバシー保護のため、一部内容を変更・加工して掲載しています。