ご依頼の経緯
A様(50代・男性)はフルタイムで就労していましたが、職場での人間関係による強いストレスを経験したことから、心身のバランスを崩されました。双極性感情障害と診断され、休職。その後自宅療養に専念されましたが、症状は改善しないまま退職されました。 現在も、外出や意思疎通が困難な状態が続き、日常生活も安定せず、障害年金の申請(請求)を検討されるようになりました。申請を進める過程では、ご本人だけでの対応が難しいとのことで、ご家族(息子様)の支援も希望され、当事務所へご依頼いただきました。
担当社労士のコメント
今回のケースで重要だったのは、ご本人が自身の病状や生活状況を診察や手続きで正確に伝えられないという点でした。精神疾患では、医師の診断書に実態が反映されないと認定が難しくなるため、ご本人とご家族、双方から情報を丁寧に拾い上げる必要がありました。
まず、ご本人の負担を考慮し、ご家族(息子様)を通じたヒアリングを中心に進めました。医師に伝えきれなかった「日々の困難さ」「外出や社会的交流の困難」「生活維持に家族の支援が不可欠」という実態を詳細に整理。
たとえば、通院は家族の付き添いが必要、外出自体に大きな不安があり、買い物や食事準備もままならない、服薬管理も家族が支援、など。これらを医師宛の報告書に具体的に記載し、診断書に反映していただきました。
さらに、発病からの経過や治療歴、休職・退職・通院継続といった流れ、そして現状の生活困難さを時系列で整理し、病歴・就労状況等申立書に記載。これにより、「単なる一時的な不調」ではなく「継続的で日常生活に著しい支障がある障害状態」であることを明確に主張しました。
その結果、審査側にも生活の困難さが伝わり、障害厚生年金2級(年額約115万円)が認められました。
お客様からのメッセージ
「自分一人ではどうにもできないと思っていた手続きでしたが、家族からも丁寧に聞き取ってもらえて、とても助かりました。もし一人でそのままにしていたら、ずっと不安を抱えたままだったと思います。本当にお願いしてよかったです。」
※プライバシー保護のため、一部内容を変更・加工して掲載しています。
