社会保険労務士
梅川 貴弘
うつ病などの精神疾患を抱えて、働きたくても働けずに困っている人たちに向けて障害年金の請求代行サポートを開始。
現在は、社会保険労務士7名、日本年金機構勤務経験者4名の専門チームで、全国のうつ病等で悩む方々の障害年金請求手続きを支援している。
[うつ病などの障害年金請求代行]
障害年金を社労士に依頼すると費用はいくらかかるのでしょうか。
この記事では、報酬の相場や着手金や実費などの追加費用まで具体的な金額で解説します。
さらに、依頼するメリット・デメリットや社労士の選び方も紹介。費用だけで判断せず、納得して依頼するためのポイントをわかりやすくまとめました。

障害年金の申請を社労士に依頼するとき、多くの方がまず気になるのが「費用はいくらかかるのか」という点でしょう。
社労士への依頼費用は、事務所によって差がありますが、基本的には「成功報酬型」が一般的です。
成功報酬とは、障害年金の申請が通り、実際に年金が支給されることになった場合にのみ支払う報酬のことです。受給できなかった場合は、原則として報酬は発生しません。
相場としては、年金額の2~3ヶ月分相当が目安です。
では、実際の金額イメージを一例でご紹介します。
たとえば、「成功報酬=年金額の2ヶ月分」という設定の事務所に依頼し、事後重症請求で「障害基礎年金2級」が認定された場合を考えてみましょう。
令和8年度の障害基礎年金2級の年金額は、約847,300円です。ひと月あたりに換算すると、約70,600円となります。
この場合、70,600円 × 2ヶ月分 = 141,200円(+消費税)
これが、社労士に支払う報酬となります。
遡及請求とは、障害認定日にさかのぼって障害年金を請求する方法です。最大で5年前までの年金をさかのぼって受給でき、認められればその分が初回支給日に一括で振り込まれます。
この遡及請求を行う場合の成功報酬の相場は、上記の「2~3ヶ月分の年金額」に「初回入金額の10〜15%」が加算される形が一般的です。
具体的な事例で見てみましょう。
障害基礎年金2級に認定され、過去5年間の遡及分を含む初回入金額 約400万円を受給したケースを考えます。
成功報酬が「年金額の2ヶ月分+初回入金額の10%」という料金体系の事務所に依頼した場合を例にしてみましょう。
この場合の計算は次のようになります。
障害基礎年金の2ヶ月分相当額は、1ヶ月あたり70,600円とすると141,200円です。さらに、初回入金額400万円の10%である400,000円が加算されます。
つまり、
(400,000円 + 141,200円)= 541,200円 (+消費税)
このケースでは、およそ54万円(+消費税)の報酬を支払うことになります。
金額だけを見ると「高い」と感じるかもしれません。
しかし、遡及請求は難易度が高く、複数の診断書の整合性や初診日の証明など、専門的な知識と経験が強く求められます。
さらに重要なのは、遡及請求ができるのは原則として一度きりであるという点です。一つひとつの書類に整合性が取れていないと認められない可能性もあるため、申請前の準備が結果を大きく左右します。
費用の金額だけで判断するのではなく、「納得できる形で進められるか」という視点で考えてみることも大切です。
遡及請求は、やり直しがきかない手続きだからこそ、慎重な準備が欠かせません。不安がある場合は、まずはお気軽にご相談ください。
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梅川 貴弘
続いて、成功報酬以外にかかるその他の費用についてもご説明します。
一部の社労士事務所では、契約前の面談に費用を設けているケースがあります。
たとえば「30分5,000円」といった形で料金が設定されています。
ただし、初回相談を無料としている事務所も多くありますので、まずは無料相談を実施しているかどうかを確認するのがおすすめです。
着手金とは、依頼時に社労士へ支払う費用のことを指します。事務所によっては「事務手数料」という名目になっている場合もありますが、意味合いとしてはほぼ同じです。
これは支給・不支給の結果にかかわらず支払う費用であり、仮に不支給となった場合でも原則として返金はされません。そのため、契約前にしっかり理解しておく必要があります。
相場としては10,000円~30,000円程度が一般的です。
「着手金無料」の事務所も多くありますが、難易度が高い手続きの場合には、条件付きで着手金が必要となるケースもあります。料金体系は必ず確認しておきましょう。
実費とは、障害年金の申請に必要な書類を社労士が代理取得する際に立て替えた費用(診断書料など)や、郵送費などを指します。
金額としては数千円程度になることが一般的です。
これらの経費は、通常、申請後に支給・不支給の結果を問わず精算することになります。大きな負担になるケースは少ないものの、「どこまでが実費に含まれるのか」は事前に確認しておくと安心です。
当事務所では、料金体系や追加費用の有無を明確にご案内しています。詳しくは、以下の料金ページをご確認ください。
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梅川 貴弘

障害年金の申請は、ただ書類を提出すればよいという単純なものではありません。
診断書の内容や受診歴との整合性、日常生活状況など、細かなポイントが審査に影響します。そのため、制度の複雑さや専門用語の多さに戸惑ってしまう方も少なくありません。
こうした背景から、社労士に依頼することには多くのメリットがあります。
障害年金の申請では、多くの書類を正確にそろえる必要があります。
ひとつでも不備があったり、書類同士の内容に矛盾があったりすると、審査がスムーズに進まないことがあります。
特に「病歴・就労状況等申立書」は、これまでの経過を文章でまとめる必要があり、途中で行き詰まってしまう方も多くいらっしゃいます。
社労士に依頼すれば、書類の準備から提出まで一貫してサポートしてくれるため、申請者本人や家族の精神的・時間的な負担を大幅に軽減できます。
さらに、医師へ診断書を依頼する際のアドバイスや作成後の内容確認も行ってくれるため、安心して手続きを進めることができます。
障害年金の審査は、提出された書類の内容のみで判断されます。つまり、書類の完成度が結果を左右するといっても過言ではありません。
障害年金に詳しい社労士は、審査基準や重要なポイントを熟知しています。
「初診日の証明ができない」「過去に不支給となってしまった」といったケースでも、経験をもとに対応策を検討してくれます。また、遡及請求が認められる可能性についての判断も行ってくれます。
申請書類を論理的に整理し、審査側に伝わりやすい形でまとめられることは、専門家ならではの強みです。本来認められるはずの等級よりも低く認定されてしまうといったリスクを抑えることにもつながります。
自分で手続きを進める場合、情報収集に時間がかかったり、何度も年金事務所へ足を運ぶ必要が出てきたりします。
その結果、申請までに半年以上かかってしまうケースも珍しくありません。
一方、社労士に依頼した場合、初回相談から申請完了までの目安はおおよそ2〜3か月です。書類の不備によるやり直しも起こりにくく、スムーズに進みやすい傾向があります。
早く申請できるということは、早く受給につながるということです。
特に事後重症請求では、申請した翌月からが支給対象となるため、申請が遅れる分だけ受給額にも影響します。
例えば、自分で申請した場合に6か月かかったケースと、社労士に依頼して3か月で申請できたケースを比べてみましょう。

事後重症請求が認められた場合、支給開始は申請の翌月からとなるため、その差は3か月分の年金額になります。
成功報酬が「年金額の2か月分」であれば、受給開始が早まったことによる差額で報酬分をカバーできる計算になります。
もちろん、すべてのケースで単純に比較できるわけではありません。
しかし、申請を早めることで結果、費用負担が実質的に相殺されるケースもある、という考え方はできます。
さらに、書類作成や役所対応の負担が軽減されることまで含めて考えれば、社労士に依頼するメリットは決して小さくないと言えるでしょう。
費用が気になるのは当然のことです。ただ、申請の遅れや不支給となった場合の負担は決して軽いものではありません。
納得できる形で進めるために、迷われている方は一度ご相談いただければと思います。
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梅川 貴弘
障害年金は有期認定となることが多く、一定期間ごとに更新手続きが必要です。更新結果によっては等級変更や支給停止となる可能性もあるため、不安を感じる方も多いでしょう。
初回認定時に社労士に依頼していれば、更新の際にも相談することができ、将来的にも安心して手続きを進められます。
また、障害年金を受給している途中で就労を始めた場合、「働いたら年金が止まるのでは?」と不安を感じる方も多くいらっしゃいます。社労士は、こうしたライフイベントの変化にも柔軟に対応し、就労と年金の関係についてもアドバイスしてくれます。
申請時だけでなく、受給後も継続して頼れる存在がいるという点は、大きな安心材料といえるでしょう。
当事務所では、更新時の診断書チェックを無料で行っており、アフターサポートにも力を入れています。将来的にも安心していただける体制を整えています。
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ここまでメリットをお伝えしてきましたが、当然ながら注意しておきたい点もあります。依頼後に「こんなはずではなかった」とならないためにも、事前に理解しておきましょう。
まず一つ目は、着手金や事務手数料が発生する場合、原則として返金されない点です。
成功報酬とは異なり、結果が不支給であっても支払う費用であるため、契約前に必ず確認しておく必要があります。
もう一つは、すべての社労士が障害年金に詳しいわけではないという点です。
社労士にはさまざまな専門分野があり、労務管理や助成金申請を中心に扱っている事務所もあります。
障害年金の実務経験が少ない場合、十分なサポートを受けられない可能性も否定できません。
だからこそ、費用だけで判断するのではなく、「障害年金を専門としているか」「実績や経験が豊富か」といった専門性を確認することが大切です。
次の章では、後悔しないための「社労士の選び方」について解説します。

障害年金の申請代行を社労士に依頼すると決めたら、次に大切なのは「どの社労士に依頼するか」です。障害年金は専門性が求められる分野であり、事務所によって対応力やサポート内容に大きな差があります。
ここでは、後悔しないために確認しておきたいポイントを順に解説します。
まず最も重要なのは、その社労士が障害年金をどれだけ扱ってきたかという点です。
社労士にもそれぞれ得意分野があります。年金分野の中でも「障害年金」に特化しているかどうかは、大きなポイントです。
ホームページに掲載されている解決事例や実績件数、取り扱っている障害の種類(精神障害、身体障害など)を確認し、自分の状況に近いケースを扱っているかをチェックしましょう。
次に確認したいのが、料金の透明性です。
成功報酬の計算方法や着手金の有無、実費の扱いなどが明確に説明されているかを確認しましょう。料金が曖昧なまま契約してしまうと、後から想定外の費用が発生する可能性もあります。
ほとんどの社労士事務所では初回無料相談を設けています。
この機会に、費用の内訳や支払いのタイミングについて具体的に質問しておくことが大切です。
社労士に依頼する場合でも、どこまで対応してもらえるのかは事務所によって異なります。
受診状況等証明書の取得や、病歴・就労状況等申立書の作成を代行してくれる事務所が多い一方で、一部は本人に準備を求めるケースもあります。
どこまでがサポート対象なのかを事前に確認しておくことが重要です。
また、受給後の更新手続きについても確認しておきましょう。更新時に相談できる体制があるかどうかで、将来の安心感は大きく変わります。
手続きのサポート範囲を明確にしておくことで、「思っていた内容と違った」という行き違いを防ぐことができます。
社労士に依頼するメリットのひとつは、申請までのスピードが速くなることです。早く申請できれば、その分、障害年金の受給も早まります。
ただし、事務所によって対応スピードには差があります。契約前の電話やメールのやり取りで、返信の早さや説明の丁寧さを確認しておくと、その事務所の姿勢が見えてきます。
小さなやり取りの積み重ねが、その後の進行のスムーズさにつながります。
最後に大切なのが、社労士との相性です。
障害年金の手続きでは、病歴や生活状況などデリケートな情報を詳しく伝える必要があります。そのため、「この人なら安心して話せる」と思えるかどうかは非常に重要です。
専門性が高くても、相性が合わなければストレスになってしまいます。
説明がわかりやすいか、質問しやすい雰囲気があるか、親身に話を聞いてくれるか。初回相談で感じた印象を大切にしましょう。
障害年金の申請は、制度が複雑で書類も多く、決して簡単な手続きではありません。
社労士に依頼するという選択は、時間や労力を軽減するだけでなく、受給できる可能性を高めるという大きなメリットがあります。
費用は成功報酬型が主流で、着手金などの有無は事務所ごとに異なります。料金体系を事前に確認しておくことが大切です。
また、社労士を選ぶ際は、実績や専門性に加え、対応の丁寧さや料金の明確さも重要なポイントです。
無料相談を活用しながら、自分が「ここなら任せられる」と思える相手を見つけましょう。費用だけで判断するのではなく、納得できる選択をすることが、将来の安心につながります。
障害年金を社労士に依頼した場合の費用相場は、成功報酬として「年金額の2~3ヶ月分」が目安です。
遡及請求を行う場合は、これに加えて初回入金額の10〜15%が加算されるケースが一般的です。事務所によっては着手金や実費が別途必要な場合もあるため、契約前に料金体系を確認しておきましょう。
成功報酬型とは、障害年金が実際に支給決定された場合にのみ報酬が発生する仕組みです。
不支給の場合、成功報酬は発生しません。
ただし、着手金や事務手数料がある場合は、結果に関係なく支払う必要があるため注意が必要です。
自分で申請することも可能です。
ただし、初診日の証明や診断書の整合性、病歴・就労状況等申立書の作成など、専門的な知識が求められる場面も多くあります。
不備があると不支給や等級が低く認定される可能性もあるため、不安がある場合は社労士への相談を検討するとよいでしょう。
遡及請求は、過去にさかのぼって障害年金を請求できる制度ですが、手続きの難易度が高いといわれています。
また、一度きりの請求となるため、慎重に進めたい場合は障害年金に詳しい社労士に相談するのが安心です。
最も重要なのは、障害年金の実績と専門性があるかどうかです。
そのうえで、料金体系が明確か、サポート範囲がどこまでか、対応が丁寧かどうかも確認しましょう。
複数の事務所を比較しながら、自分が納得できる社労士を選ぶことが大切です。