ご依頼の経緯
T様(40代・男性)は、長年統合失調症に悩まされながらも、障害年金の手続きの複雑さから申請(請求)をためらっていました。障害者手帳は2級を所持していたものの、「自分一人では手続きが進められない」と感じていたそうです。特に、遡及請求を希望しつつも「一人暮らしは受給できない」というインターネットの記載を見て、受給の可否に不安を抱えていました。
担当社労士のコメント
この事例では、「一人暮らしをしていた時期の支援実態をどう伝えるか」が申請のカギとなりました。T様は当時、自臭症の症状もあり、「自分の臭いが気になって実家に戻れない」「父と折り合いが悪く同居は難しい」との事情を抱えていました。とはいえ、一人で生活を維持するのは困難で、食事の用意や掃除など、生活の多くを母親が日常的にサポートしていた実態がありました。
T様のヒアリングを通して、以下のような実情を丁寧に把握:
- 自身を責める幻聴に悩まされ、外出が困難な状態だった
- 食事は毎日母親が自宅に届けていた
- 掃除・片付けも母親が行っていた
- 実家に戻ることができず、孤立しながらも親の支援で生活を維持していた
これらの内容を医師への報告書に詳細にまとめ、診断書に反映してもらうと同時に、病歴・就労状況等申立書にも具体的に記載しました。
その結果、障害基礎年金2級の支給が決定し、過去5年分の遡及請求も認められ、約430万円の一時金も支給されました。
お客様からのメッセージ
「今回審査に通ったということで、大変感謝しております。みのり社労士事務所さんのおかげです。ありがとうございます。」
※プライバシー保護のため、一部内容を変更・加工して掲載しています。