ご依頼の経緯
N様(30代・女性)はもともとADHDの特性があり、物事の段取りが苦手だったり、ミスが多かったりと、仕事においてさまざまな困難を抱えていました。それでもなんとかアルバイトに就いていた時期がありましたが、業務の継続が難しい状況でした。
その頃、障害年金という制度を知り、、自力で年金申請(請求)を行いました。しかし、結果は「症状が軽い」として不支給。
その後、体調はさらに悪化し、アルバイトも続けられなくなってしまいました。無職となり、日常生活にも支障をきたすようになったことで、経済面・精神面ともに不安が大きくなっていきました。「もう一度申請してみたい」と考え、当事務所へご相談いただきました。
担当社労士のコメント
N様はすでにご自身で一度申請されており、その際の書類一式を保管されていたため、まずは前回の申請内容を精査することから始めました。すると、医師の診断書には、実際の困難さが反映されていないことがわかりました。
そこで今回は、N様の生活実態を丁寧にヒアリングし、日常的にどのような困難があるのかを具体的に整理しました。ADHDの方は、状況の説明や自己分析が苦手なことが多く、医師にもうまく症状を伝えられない傾向があります。そのため、ヒアリング内容を報告書として、医師に提出。実情をしっかり診断書に反映していただきました。
また、前回と今回で内容が矛盾しないよう、申立書や補足資料についても十分に整合性をとりながら作成しました。障害年金の審査は、一度不支給になると「前回との違い」を厳しくチェックされるため、資料全体の一貫性を保つことは非常に重要です。
結果として、N様は障害基礎年金2級(年額約83万円)に認定されました。
障害年金の手続きは、一度不支給になるとハードルが上がってしまいます。しかし、原因を正しく分析し、必要な対策を取れば、認定される可能性はあります。今回のN様のように、あきらめずに専門家に相談することで、道がひらけるケースは少なくないのです。
お客様からのメッセージ
「一度、自分で申請して不支給だった経験があったので、最初は『またダメなんじゃないか』とすごく不安でした。でも、前回の資料をしっかり見てくれて、丁寧に説明してもらえたことで、安心して進めることができました。専門家に頼んで本当によかったです。」
※プライバシー保護のため、一部内容を変更・加工して掲載しています。