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[うつ病などの障害年金請求代行]

障害年金の相談先はどこ?窓口ごとの特徴と社労士に依頼するメリットを解説

  • 投稿:2025年04月15日
  • 更新:2025年04月16日
障害年金の相談先はどこ?窓口ごとの特徴と社労士に依頼するメリットを解説

障害年金を申請(請求)したいと思っても、「どこに相談すればいいの?」「誰に聞けばいいの?」と迷う方は少なくありません。この記事では、障害年金の主な相談窓口と、それぞれの特徴や注意点をわかりやすく解説します。
また、社労士に相談することのメリットや選び方も丁寧にご紹介。実際に社労士に依頼したほうがよいケースも取り上げながら、あなたに合った相談先を見つけるヒントをお届けします。

障害年金の主な相談窓口

障害年金の主な相談窓口

障害年金の相談ができる主な窓口と、それぞれの特徴や注意点についてご紹介します。

年金事務所・街角の年金相談センター

もっとも基本的な相談先として、全国にある年金事務所と、街角の年金相談センターが挙げられます。

どちらも制度の概要、申請手続きの流れ、必要書類の案内など、障害年金に関する基礎的な情報を提供してくれます。また、年金の加入記録や保険料納付状況についても、確認することができます。

ただし、年金事務所や街角の年金相談センターで相談する際には注意したい点があります。

注意点①:予約が必要

年金事務所では基本的に、予約が必要です。予約を取る際も、混雑状況によっては最短でも1ヶ月以上先になってしまうこともあります。また、申請までには何度か通う必要もあり、それだけで手続きそのものが大幅に遅れてしまいます。

注意点②:内容が記録される

年金事務所では、相談内容や伝えた情報が記録・保存されます。

年金事務所は、障害年金の申請書類を実際に提出する場所でもあるため、相談時と申請時の内容に食い違いがあると、審査に影響が出る可能性があります。特に注意したいのは「初診日」のズレです。

例えば、年金事務所での相談時に誤った初診日を伝えてしまい、その後に別の日付で申請を行った場合、「一貫性がない」と判断され、審査が滞ったり、不支給となったりするケースもあります。

ポイント

年金事務所は相談窓口であると同時に、障害年金請求書の提出窓口でもあるという役割を持っています。そのため、相談に行く前には、初診日の確認やこれまでの病歴の整理など、できる限り正確な情報を準備しておくことが大切です。

市区町村の役所

市区町村役場でも障害年金の相談が可能ですが、対応しているのは「障害基礎年金」に限られます。

また、役場では年金以外にもさまざまな業務を担っているため、障害年金に関する知識が十分でない場合もあります。さらに、対応する職員によって知識や経験に差があるのが実情です。

共済組合

初診日に公務員だった方は、障害年金の申請先は共済組合となります。

各共済組合によって、通常の申請書類以外に独自の書式を提出する必要があったり、戸籍謄本などの添付書類が必要だったりする場合があります。

初診日に共済組合に加入していた方は、事前に共済組合に相談し、確認しておきましょう。

医療ソーシャルワーカー

一部の医療機関では、医療ソーシャルワーカーに相談することも可能です。

診断書を依頼する際や、病院内でどのように準備を進めればよいかなど、実務的なアドバイスを受けることができ、医師と患者の間を取り持つ役割も果たしてくれます。

ただし、医療ソーシャルワーカーは障害年金の専門家ではないため、相談できる内容には限りがあり、制度の詳細については十分に対応できない場合もあります。

社会保険労務士(社労士)

社会保険労務士は、年金制度に関する国家資格を持つ専門家であり、障害年金に関する疑問や不安にも的確に対応してくれます。高い専門性と実務経験をもとに、正確なアドバイスを受けられるのが大きな強みです。

単なる相談にとどまらず、希望すれば障害年金の申請手続きを代行してもらうことも可能です。障害年金の申請は、制度の理解や書類作成などが複雑で、自力で進めるにはハードルが高いと感じる方も少なくありません。そうしたときに、信頼できる専門家に任せられるのは、大きな安心材料になります。

初回相談を無料で行っている事務所も多く、申請を本格的に進める前に一度相談してみる価値は十分にあります。

続いて、障害年金の申請を社労士に依頼した場合のメリットについて、ご紹介しましょう。

社労士に依頼するメリット

社労士に依頼するメリット

手続きの負担を軽減できる

障害年金の申請には多くの書類が必要で、不備があったり、各書類の整合性が取れていなかったりすると審査がスムーズに進まないことがあります。

特に、病歴・就労状況等申立書の作成は負担が大きく、途中で作成に行き詰ってしまう方も多くいらっしゃいます。

社労士に依頼すれば、書類の準備から提出まで一貫してサポートしてくれるため、申請者本人や家族の精神的・時間的な負担を大幅に軽減できます。さらに、医師へ診断書を依頼する際のアドバイスや作成後のチェックも行ってくれるため、安心して手続きを進めることができます。

不支給リスクを減らせる

障害年金の審査は、提出された書類の内容だけで判断されます。そのため、提出書類に不備があると、不支給となったり、本来認められる等級よりも低い等級に認定されたりする可能性があります。

社労士は障害年金の審査基準や重要なポイントを押さえてサポートしてくれるため、そのようなリスクを最小限に抑えることが可能です。

申請までのスピードが速い

社労士に依頼した場合、自分で手続きを行うよりも、申請までのスピードが大幅に速くなります。

一般的には、社労士のサポートを受けた場合、初回相談から申請完了までの目安は約2〜3か月。一方、自分で一から準備を進めるとなると、診断書の取得、病歴の整理、書類作成、相談先の調整などに時間を要し、半年以上かかってしまうケースも少なくありません。

早く申請できるということは、早く障害年金を受給できるということでもあります。特に「事後重症請求」の場合、申請した翌月から支給の対象となるため、申請が遅れる分だけ、受給できる年金額が減ってしまいます。

社労士に依頼するには一定の費用がかかりますが、手続きの負担が軽くなるだけでなく、受給までの期間が短縮され、早く年金を受け取ることができます。そのため、社労士への依頼は、費用以上の価値が期待できる、と言えるでしょう。

社会保険労務士梅川 貴弘

社会保険労務士
梅川 貴弘

相談者の状況に合わせて対応できる

社労士事務所では、電話やメールなど、相談者の希望に応じた柔軟な方法で相談を受け付けているところが多くあります。

特に、うつ病などの精神疾患を抱えている方の場合、外出が難しかったり、人と直接会うことに強い不安を感じたりすることがあります。そうした事情に配慮した相談体制が整っている点は、社労士に相談する大きな利点といえるでしょう。

一方で、年金事務所は予約が取りづらいことも多く、基本的には来所が必要となるため、相談者にとって心理的・身体的な負担が大きくなる傾向にあります。こうした点からも、相談のしやすさを重視したい方にとっては、社労士に依頼するほうが、より多くのメリットを感じられるはずです。

更新や就労後の相談もできる

障害年金は多くの場合、有期認定となり、受給後も一定の期間ごとに「更新手続き」を行う必要があります。この更新の審査結果によっては、等級が下がったり、支給が停止されたりする可能性もあるため、更新の度に不安を感じる方は少なくありません。

初回認定時に社労士に依頼しておけば、更新の際にも相談することができ、将来的にも安心して手続きを進められます。こうした長期的なサポートを受けられるのも、社労士を利用する大きなメリットのひとつです。

また、障害年金を受給している途中で就労を始めた場合、「働いたら年金が止まるのでは?」と不安を感じる方も多くいらっしゃいます。社労士は、こうしたライフイベントの変化にも柔軟に対応し、就労と年金の関係についてもアドバイスしてくれます。

申請時だけでなく、受給後も継続して頼れる存在であることも、社労士を活用する大きなメリットです。

社労士に相談した方がよいケース

社労士に相談した方がよいケース

障害年金の申請は、ケースによって難易度が異なります。

以下のような状況に当てはまる方は、社労士に相談することで、受給の可能性を広げることができるでしょう。

  • 初診日の特定が難しい場合

障害年金の申請において「初診日」は非常に重要なポイントです。

受診した医療機関が閉院しているカルテが残っていない複数の診療科にかかっていたなど、初診日を正確に特定できないケースでは、制度の理解と対応経験が豊富な社労士のサポートが大きな力になります。

  • 申請を急いでいる場合

経済的な理由や仕事の都合などで、一日も早く年金を受給したいという場合もあります。

社労士に依頼すれば、手続きの抜けやミスを防ぎ、スピーディに申請を進めることができます。時間的余裕がない方にとって、非常に頼りになる存在です。

  • 自分で手続きができない場合

身体的・精神的な事情により、自力での申請が難しい方も少なくありません。

社労士に依頼することで、申請に必要な書類の準備や提出などを代行してもらえるため、負担を大きく軽減することができます。ご家族のサポートと併用して進めることも可能です。

  • 遡及請求に不安がある場合

過去にさかのぼって年金を請求する「遡及請求」は、受け取れる金額が増える可能性がある一方で、書類の取得や内容の整合性に高度な判断が求められます。また、遡及請求は基本的に一度しか行えないため、より慎重な準備が必要です。

こうした場合は、制度に詳しい社労士のサポートを受けることで、安心して進めることができるでしょう。

社労士へ相談する際の費用や選び方

社労士へ相談する際の費用や選び方

障害年金の申請を社労士に依頼する場合、気になるのが費用と、どの事務所を選ぶべきかという点です。依頼前にしっかり確認し、後悔のない選択をしましょう。

社労士の費用の仕組み

社労士への報酬は、多くの場合「成功報酬型」が採用されています。これは、障害年金の受給が決定した場合にのみ報酬が発生する仕組みで、受給できなかった場合は原則として報酬は発生しません。

具体的な金額は事務所によって異なりますが、「年金額の〇ヶ月分(または初回入金額の〇%)」と設定されているのが一般的です。

では、実際の金額イメージを一例でご紹介します。

たとえば、「成功報酬=年金額の2ヶ月分」という設定の事務所に依頼し、事後重症請求で「障害基礎年金2級」が認定された場合を考えてみましょう。

令和7年度の障害基礎年金2級の年金額は831,700円です。

ひと月あたりに換算すると、約69,000円となります。

この場合、69,000円 × 2ヶ月分 = 138,000円(+消費税)

これが、社労士に支払う成功報酬となります。

また、着手金、事務手数料が必要であったり、郵送費などの別途実費が発生したりすることもあるため、事前に確認しておくと安心です。

社労士を選ぶときのポイント

「社労士に相談してみようかな」と思っても、次に悩むのが「どの社労士を選べばいいのか」という点ではないでしょうか。

実は、障害年金の請求代行は、どの社労士に依頼しても同じ結果になるとは限りません。ここでは、信頼できる社労士を選ぶためのポイントをご紹介します。

障害年金を専門としているか

社労士選びで最も重要なのは、「障害年金に特化しているかどうか」です。社労士には、労務管理や就業規則作成など、年金以外の業務を主に扱っている方も多くいます。そのため、障害年金の取り扱い件数や受給実績を明示している事務所を選ぶと安心です。

障害年金の申請は、相談者一人ひとりのケースによって手続きの進め方も異なります。だからこそ、さまざまなケースに対応してきた経験豊富な社労士であれば、それぞれの状況に合った的確なサポートが期待できます。

料金体系が明確かどうか

料金の仕組みがわかりやすいかどうかも大切なチェックポイントです。
「成功報酬型」といっても、手続きの途中で追加料金が発生し、最初に聞いていた金額より高くなってしまったというケースもあるようです。

契約前に「成功報酬とは別に発生する金額はあるのか」を確認しておくことが大切です。

スピーディに対応してくれるか

社労士に依頼するメリットのひとつは、申請までのスピードが速いことです。早く申請できれば、その分、障害年金の受給も早まります。

ただし、事務所によっては、納付要件の確認や申立書の作成に時間をかけるところもあります。

契約前に電話やメールでやり取りをする際に、返信の早さや対応の丁寧さをチェックしておくと、対応スピードの目安を事前に知ることができます。

サポート範囲を確認する

社労士に依頼する場合でも、対応してもらえる業務の範囲は事務所によって異なります。

たとえば、受診状況等証明書の取得や、病歴・就労状況等申立書の作成は社労士が代行することが多いですが、事務所によっては、ご自身で準備するよう求められるケースもあります。

また、受給後の更新手続きについても、サポートをしてくれるかどうかは事前に確認しておきましょう。継続的なサポートがあれば、更新時の不安を和らげることができます。

手続きのサポート範囲を明確にしておくことで、「こんなはずじゃなかった…」という行き違いを防ぐことができます。

相性が合うかどうか

社労士とのやり取りは、手続きが完了して終わる訳ではありません。障害年金は多くの場合、有期認定となっており、定期的な更新手続きが必要です。

だからこそ、信頼できて、長く付き合える社労士を選ぶことが大切です。

話しやすさや、質問に対する丁寧な対応なども、相性を見極めるポイントになります。初回の相談やメール・電話のやりとりを通じて、「この人なら任せられる」と思えるかどうかを確認してみましょう。

口コミやレビューが確認できる場合は、実際に依頼した人の声も参考になります。対応の速さ、親身な説明、柔軟な対応など、自分にとって大事なポイントを意識して選びましょう。

当事務所は、初回相談を無料で承っております。まずはお電話やメールでお話を丁寧に伺ったうえで、受給の可能性があるかどうかをしっかりと判断させていただきます。

実際にご依頼されるかどうかは、相談後にゆっくりご検討いただけますので、どうぞ安心してご相談ください。

社会保険労務士梅川 貴弘

社会保険労務士
梅川 貴弘

まとめ

障害年金の申請を考える際には、いくつかの相談窓口があります。なかでも、専門性が高く、正確な情報を得られるのは、年金事務所や街角の年金相談センター、そして社会保険労務士です。

社労士は障害年金の申請に特化した専門家として、手続きの代行や書類作成のサポートを行ってくれる心強い存在です。特に、初診日の特定が難しい場合や申請を急いでいるとき、自分での申請が困難なときには、社労士に相談することをおすすめします。

障害年金の申請は一人で抱え込まず、信頼できる相談先をうまく活用することが受給への大きなカギとなります。

社労士という選択肢を、ぜひ前向きに検討してみてください。

障害年金を相談する際のよくある質問

Q 障害年金については、どこに聞けばいいですか?

障害年金に関する相談は、年金事務所や街角の年金相談センター、市区町村の役所などで受け付けています。ただし、制度の詳細や個別の手続きについて深く相談したい場合は、障害年金に詳しい社労士に相談するのがおすすめです。

Q 障害年金の相談に行くときに必要な持ち物は何ですか?

年金事務所や街角の年金相談センターへ行く際には、年金手帳または基礎年金番号がわかる書類、本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)を持参しましょう。

また、初診日や通院歴などを整理したメモなどもあると、より具体的なアドバイスが受けられます。

Q 障害年金の初回相談では何を聞かれますか?

障害年金の相談では、次のようなことを質問されます。事前に整理しておくと、相談がスムーズに進みます。

  • 傷病名(病気やけがの名称)
  • 初診日(最初に医療機関を受診した日)
  • 初診日に加入していた年金制度(国民年金・厚生年金など)
  • 病気やけがの経過
  • 現在の生活状況や就労状況

Q 障害年金はどこに申請すればいいですか?

障害年金の申請先は、基本的には年金事務所になります。ただし、初診日に共済組合に加入していた方は、それぞれの共済組合が申請窓口となります。

また、障害基礎年金の場合は、市区町村の役所に申請することも可能です。

Q 障害年金の申請方法を教えてください

まずは初診日と医療機関を確認し、医療機関で作成してもらう「受診状況等証明書」や「診断書」を取得します。そして、「病歴・就労状況等申立書」などの必要書類を作成します。すべての書類が整ったら、年金事務所や共済組合に提出します。その後、日本年金機構により審査が行われますが、不備があると差し戻されることもあるため、事前に窓口での相談や内容の確認を受けることをおすすめします。

専門的なアドバイスや申請のサポートを受けたい場合は、障害年金を専門とする社労士に相談しましょう。初回相談を無料で受け付けている事務所も多いため、ぜひ活用してみてください。

なお、当事務所ではご来所いただかなくても手続きが可能です。外出が難しい方でも、ご自宅から安心してご相談いただけます。

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