ご依頼の経緯
E様(50代・女性)は、長年うつ病で障害年金の申請(請求)を考えていましたが、保険料納付要件を満たせず困っていました。半分諦めていたものの、何か解決策はないかと、当事務所にご相談をいただきました。
担当社労士のコメント
E様のケースは、「うつ病」による申請は保険料納付要件の壁により難しい状況でした。しかし、お話を伺う中で幼少期から「知的障害」が疑われる点に着目し、その証明が突破口になると判断しました。知的障害の場合、初診日が出生日として扱われるため、納付要件は問われないからです。
今回の申請で最も難しかったのは、50代後半の現在において過去の状況を証明することでした。具体的には、以下の2つの施策を行いました。
- ご家族や幼少期を知る方への聞き取り調査
E様の幼少期の様子や学業の状況、日常生活のエピソードなどを詳細に伺い、知的障害の可能性を示す証拠を整理しました。 - 知能検査を受けられる医療機関との調整
50代のE様にご協力いただける医療機関を探し出し、専門医に知能検査を実施していただきました。その結果、知的障害として診断書を書いていただくことができました。
E様ご自身が50代後半ということもあり、知能検査を受けてくださる医療機関を見つけるのは簡単ではありませんでしたが、少しずつ状況を整理し、一つひとつの課題を乗り越えていきました。結果として、知的障害による申請が認められ、障害年金を受給できた時は、心から安堵しました。
障害年金の申請は、人生の大切な支えをつくる手続きです。どんなに難しい状況でも可能性を見出し、最後まで諦めないことが重要だと改めて感じました。
お客様からのメッセージ
「障害年金がもらえるとは思っていなかったので、本当によかったです。」