ご依頼の経緯
自閉症スペクトラムを抱えるT様(20代・女性)は周囲の方から障害年金の制度を紹介され、ご相談に至りました。
現在は一人暮らしをされていますが、日常生活の中で自発的に動くことが難しく、起きている時間の多くを横になって過ごされている状況でした。就労はされておらず、今後の生活にも不安を感じておられました。
また、吃音の症状があり会話そのものが大きな負担であり、電話の着信があるだけでパニックや過呼吸を引き起こしてしまう状況でした。そのため、どのようにやり取りをして手続きを進めるかが課題となっていました。
担当社労士のコメント
今回のケースでは、「コミュニケーション手段の工夫」と「生活実態の正確な把握」が重要なポイントとなりました。
まず、T様にとって負担の少ない方法で進めることを優先し、連絡はメールや郵送を中心に行いました。ご本人のペースに合わせてやりとりを進めることで、安心してご回答いただける環境を整えました。
また、生活状況の整理においては、「一人暮らし」という表面的な情報だけでは実態が正しく伝わらない点に注意が必要でした。実際には日中も横になって過ごすことが多く、1日おきに知人の方が訪問して、食事や家事のサポートを受けている状況でした。
一方で、どれだけ親しい相手であっても長時間一緒に過ごすことが難しく、同居生活ができないという特性もありました。このような「支援が必要だが同居も難しい」という状況は、書類上でしっかりと説明しなければ見落とされてしまう可能性があります。
そのため、支援の頻度や内容、本人の感じている負担感などを具体的に整理し、医師への報告書および申立書に反映しました。
実際の様子を丁寧に可視化した結果、障害基礎年金2級(約83万円)の受給決定につながりました。
お客様からのメッセージ
電話が苦手で、メールや郵送で対応していただけたことがとても助かりました。自分の状況も分かりやすくまとめていただき、本当にありがたかったです。今後の生活が少し楽になりそうです。ありがとうございます。
※プライバシー保護のため、一部内容を変更・加工して掲載しています。
