ご依頼の経緯
T様(50代・男性)は幼少期から易疲労感が強く、音や光などに対して過敏な反応を示すなど、感覚過敏の傾向がありました。また、集団行動や対人コミュニケーションが苦手で、人間関係のトラブルに発展することもありました。社会に出てからも仕事が長続きせず、転職を繰り返す中で「なぜうまくいかないのか」と悩まれていました。
40代になり、ようやく専門医を受診した結果、ASD(自閉スペクトラム症)と診断。その後は障害について職場に伝え、配慮ある環境のもと短時間勤務で働くようになりましたが、次第に体調が悪化し、最終的には退職を余儀なくされ、現在は無職の状態にあります。
仕事が続かないことへの不安や、年金の申請(請求)手続きの煩雑さ、書類作成の困難さに直面し、当事務所にご相談いただきました。
担当社労士のコメント
T様は短時間就労をしていたものの、就労継続が困難となり、最終的には無職となってしまいました。そこで、障害年金申請においては、実際の生活実態と症状の重さが適切に反映されるよう、医師に診断書を依頼する際に工夫を施しました。
特に、短時間で配慮のある職場環境下でも仕事を継続できなかった点や、体調が悪化して最終的に無職になった経緯を丁寧に医師へ伝え、診断書にその旨を反映していただきました。その結果、書類上でもT様の障害の深刻さと日常生活・就労への影響が明確に示され、より実態に即した形で申請することができました。
結果、障害厚生年金3級(年額約60万円)の認定を受けることができました。
お客様からのメッセージ
「障害年金が認定されたことで、経済的な不安が軽減され、無理に働き続ける必要がなくなりました。今後は治療に集中し、少しずつ自分のペースで生活を整えていけそうです。本当に感謝しています。」
※プライバシー保護のため、一部内容を変更・加工して掲載しています。