ご依頼の経緯
Y様(30代・女性)は、幼少期から人とのコミュニケーションが苦手で、学校生活では友人関係を築くのが難しく、周囲に馴染めない経験をされてきました。社会人となってからも、臨機応変な対応や空気を読むことが苦手で、職場での人間関係に悩み体調を崩されました。
医療機関を受診した結果、広汎性発達障害とうつ病と診断され、一時休職。その後復職を試みるも、再びメンタルの不調が現れ、再度休職となりました。リワーク支援も受けていましたが、疲労感から継続して通うことが難しく、最終的に復職の目途が立たなくなり、実家で家族のサポートを受けながら療養生活を送ることとなりました。
障害年金の申請(請求)を検討したものの、制度の複雑さや必要書類の準備が困難であると感じられ、専門家への依頼を決断されました。特に、共済組合とのやり取りを含む複雑な対応を任せられる点や、これまでの実績を重視し、当事務所を選んでくださいました。
担当社労士のコメント
Y様は初診当時から共済組合に加入されているため、まずは共済組合に連絡を取り、障害年金の申請書類を取り寄せました。
また、Y様に障害認定日頃の状況を確認したところ、当時も休職中であったことが分かりました。障害認定日に遡って認められる可能性があると判断し、遡及請求を行うこととしました。
続いて、障害認定日時点と現在それぞれの日常生活状況を丁寧にヒアリング。Y様は実家で家族の援助を受けながら生活しており、復職の見込みも立っていない状況が続いていました。これらの実情を医師への報告書にまとめ、診断書には「日常生活に支障があること」「休職を繰り返しており現在も復職が困難であること」を明確に反映していただきました。
その結果、障害厚生年金2級(年額約130万円)が認定され、さらに遡及請求も認められ380万円の支給が決定しました。Y様のこれまでの努力と日常生活の実態が正しく評価された結果となり、私たちとしても非常に意義深い支援でした。
お客様からのメッセージ
「共済組合とのやり取りも含め、すべてお任せできたことが本当に助かりました。経済的な不安が軽くなったことで、これからは治療に専念できそうです。」
※プライバシー保護のため、一部内容を変更・加工して掲載しています。