ご依頼の経緯
M様(40代・男性)は20代の頃に被害妄想が現れ、症状の悪化から精神科を受診し、医療保護入院となりました。退院後は数か月通院したものの、その後はご自身で通院を中断。症状は続いていましたが、受診を拒否し、長期間治療につながらない状態が続きました。
40代になると幻覚・幻聴が悪化し、警察へ通報することもあり、再び医療保護入院となりました。現在も自宅に引きこもることが多く、家事や身の回りのことはご家族の援助がなければ難しい状態でした。
障害年金を希望されましたが、初診の医療機関にはすでにカルテが残っておらず、初診日の証明が大きな問題となりました。ご自身で申請(請求)手続きを進めることは難しいと感じ、当事務所へご相談いただきました。
担当社労士のコメント
今回の最大のポイントは、カルテが残っていない20代当時の初診日をどのように立証するかでした。
最初に受診した医療機関にはカルテが残っておらず、通常の方法では受診状況等証明書を取得できませんでした。そこで、当時の受診を裏付ける資料がないか詳しく確認したところ、ご家族が記録していた家計簿が見つかりました。そこには、受診した医療機関名と日にちが明確に記載されていました。
今回はこの家計簿に加えて、当時の状況を知る方に第三者証明を作成していただき、複数の資料から初診日の立証を行いました。
また、M様には長期間の未受診期間がありましたが、病状が改善していたわけではなく、ご本人が受診を拒否していたことで治療につながっていない状態でした。そのため申請書類では、未受診となった理由や当時の症状、その後再び医療保護入院に至るまでの経過を具体的に記載しました。
その結果、20代の初診日が認められ、障害基礎年金2級の受給が決定しました。
お客様からのメッセージ
初診当時のカルテが残っていないと分かり、「もう無理だ」と思っていました。まさか昔の家計簿が初診日の証明に役立つとは思いませんでした。自分たちだけなら諦めていたと思うので、お願いして本当によかったです。
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