ご依頼の経緯
T様(30代・女性)はうつ病により、家事や育児を行うことが難しくなっていました。家事に手が回らず、育児にも十分な余裕を持てない日が続いていました。気持ちが不安定なときには、イライラしてお子様に強く接してしまい、後からご自身を責めてしまうことも多くありました。仕事をすることも難しく、無職の状態が続いていました。
こうした状況を心配した医師やご家族から障害年金を勧められ、T様も申請(請求)を考えるようになりました。しかし、これまでの受診歴を確認すると、本来の初診日では保険料納付要件を満たしていないという問題がありました。
「もう障害年金の受給はできないのか」と諦めかけたT様でしたが、「何か方法があるのでは」と可能性を捨てきれず、当事務所へご相談いただきました。
担当社労士のコメント
今回の最大のポイントは、「保険料納付要件」と「社会的治癒」です。
T様の受診歴を確認したところ、本来の初診日では保険料納付要件を満たしておらず、そのままでは障害年金の受給が難しい状況でした。
しかし、過去から現在までの治療歴を改めて整理すると、5年以上にわたって医療機関を受診せず、服薬もしていない期間があることが分かりました。そこで、この期間について「社会的治癒」が認められる可能性を検討しました。
社会的治癒は、単に長期間通院していなければ認められるものではありません。その間、症状が安定し、治療を必要とせず社会生活を送れていたかどうかも重要になります。
T様の場合、未受診・無服薬の期間は症状が改善し、実際に仕事をすることができていました。また、出産を経験し、その後の子育ても大きな支障なく行えていたことが分かりました。
そこで、当時の就労状況や出産・育児などの生活実態を具体的に整理。過去の安定していた時期と現在の状態の違いが伝わるよう書類を整え、社会的治癒を主張して申請しました。
その結果、社会的治癒が認められ、障害基礎年金2級の受給が決定しました。
本来の初診日だけを見れば、保険料納付要件を満たさず諦めていた可能性のあるケースですが、過去の治療歴や、その間の生活状況まで丁寧に確認したことが、受給につながりました。
お客様からのメッセージ
保険料の納付要件がダメだと分かったときは、「もう障害年金は無理なんだ」と諦めかけていました。
それでもダメ元で、みのり社労士事務所さんに相談したら「社会的治癒」という考え方があることを教えていただきました。自分ではまったく知らなかったので、そんな可能性があることに驚きました。
無事に障害年金を受給することができ、諦めずに相談して本当によかったと思っています。
※プライバシー保護のため、一部内容を変更・加工して掲載しています。
