ご依頼の経緯
R様(20代・男性)は子供の頃から対人コミュニケーションが苦手で、遅刻や忘れ物が多い傾向がありました。高校生の頃には息苦しさや吐き気、自傷行為が現れ、不登校になり、地元のクリニックで抑うつ状態と診断を受けました。しかし、高校卒業後は症状が改善し、大学ではアルバイトをしながら7年間日常生活を問題なく送られていました。
ところが、就職後に指示が理解できない、マルチタスクができないと指摘を受け、職場環境にもなじめず精神的に不安定に。他人との会話でも嘔気を感じるようになり、病院を受診したところ、注意欠如多動症(ADHD)と二次的な抑うつ症状が診断されました。現在は家族の援助を受けながら日常生活を送られていますが、医師からは「一般労働は困難」と診断され、無職の状態でした。障害年金の申請(請求)を検討するも、初診の病院のカルテが破棄されており、手続きに行き詰まったとのことでご相談いただきました。
担当社労士のコメント
R様のケースでは、初診日を証明するためのカルテが破棄されていたため、社会的治癒の考え方を採用して請求を行いました。7年間、医療機関にかからず安定した日常生活を送られていた点に着目し、ヒアリングを丁寧に行い、申請書類にその詳細を記載。精神的に安定し充実した日々を過ごしていたことを強調することで、社会的治癒が認められました。結果として、障害基礎年金2級(年額約80万円)の受給が決定し、R様の生活の支えとなる成果を出せたことを嬉しく思います。
お客様からのメッセージ
「初診日の証明ができず、自分では手続きに行き詰まっていました。途中で諦めかけていたところ、丁寧に話を聞いてくださり、社会的治癒という考え方を教えていただいて光が見えました。本当に助けていただき感謝しています。」