ご依頼の経緯
W様(30代・女性)は、月に1回ほど突然意識を失う発作があり、その後1週間は寝たきりになってしまう状態が続いていました。発作が起きるタイミングも予測がつかず、社会生活を送ることが難しい状況でした。
そこで障害年金の申請(請求)を考えたものの、次のような点に不安を感じていました。
- 初診日の特定が難しい
初診時にはまだ「てんかん」と診断されておらず、「適応障害」「不安障害」とされていたため、本当にこの診察日を初診日として申請できるのか分からなかった。 - 診断書の作成が困難
主治医が「障害年金の診断書を書いた経験がなく、どう記載すればよいか分からない」と言っていた。
初診日の問題や診断書作成の不安から、W様ご自身では対応が難しいと判断し、当事務所へご相談いただきました。
担当社労士のコメント
W様の場合、初診時にはまだ「てんかん」と診断されていませんでしたが、ご本人の話を詳しく聞いていくと、当時すでに無意識の行動(飲酒や徘徊)が見られており、てんかんの症状が出ていた可能性が高いと考えました。実際に受診状況等証明書を取得してみると、無意識の行動についての記述がされており、初診日を確定することができました。
次に問題となったのが、診断書の作成です。主治医が「書き方が分からない」と言っていたため、このままでは適切な内容の診断書が作成できない可能性がありました。そこで、当事務所では以下の内容を報告書にまとめ、診断書作成の際の参考にしていただきました。
- 発作の頻度(正確な回数を記録)
- 日常生活における具体的な支障(発作がない時期の生活状況も詳述)
- 家族からの支援の詳細
これにより実際の状況がしっかり反映された診断書が作成され、スムーズに障害年金の申請を進めることができました。W様は、無事に障害基礎年金1級(年額約100万円)を受給できることとなり、経済的な不安を大きく軽減することができました。
お客様からのメッセージ
「自分ではどうしていいか分からなかったので、本当に助かりました。親身に話を聞いてくれてありがたかったです。」